関門 Diary

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歴史博物館の企画展「長府毛利家遺品―下関に託された至宝―」

現在、下関市立歴史博物館では、令和5年1月29日まで「長府毛利家遺品公有化・毛利秀元長府入部420年記念企画展 長府毛利家遺品―下関に託された至宝―」を開催中。

前期は12月25日まで、後期は12月27日〜1月29日までと展示の入れ替わりがあります。

長府毛利家は毛利元就の孫である毛利秀元から始まりました。

礼儀正しい秀元は豊臣秀吉から気に入られました。秀元の「秀」の字は、秀吉からもらったものです。

このときに後陽成天皇から馬具を拝領し、天皇家御紋の菊紋と桐紋の使用が許されるなど、各式高い武家の一つであったといえるでしょう。

慶長の役にも出陣し、豊臣秀吉から茶壷を贈られています。もともと足利将軍家の収集品の一つであり、「大名物」ともされる名品です。

また、江戸時代には長府藩の藩主を務め、三代将軍家光の相談役にもなりました。その家光から贈られたのが「梟図」。

このように歴史的にも美術的にも、価値の高い逸品が今回の企画展で見られます。

秀元以外にも、毛利家の祖である毛利元就の書状や、長府藩最後の藩主である毛利元敏に関する資料など、さまざまな遺品が展示されています。

今回の企画展にあわせて、下記の関連講座や講演会なども開催予定です。

謎解き毛利元清

毛利家の存立に大きな役割を担った秀元の実父・元清の実像を最新研究から紐解きます。

日時 令和5年1月8日 13時30分〜15時

場所 生涯学習プラザ・風のホール

講師 石畑匡基氏(大手前大学講師 博士)

徹底解剖 長府藩の仕組み

侍が何人いて、領民をどう支配していたのか?長府藩の生活の実態に迫ります。

日時 12月18日・21日 10時30分 13時30分(各1時間)

場所 歴史博物館ガイダンス交流室

花開く殿様アート 長府毛利家の文芸

アートの視点から長府毛利家を紐解きます。

日時 令和5年1月18日・21日 10時30分 13時30分(各1時間)

場所 歴史博物館ガイダンス交流室

 

いずれも予約が必要で、定員があります。12月1日9時30分より歴史博物館で受付が開始されるので、興味のある講座には早めにお申し込みを。

なお、記念特別図録も刊行されているので、要チェック!

下関市立歴史博物館

山口県下関市長府川端2-2-27

TEL 083-241-1080

開館時間 9時30分〜17時(入館は16時30分まで)

休館日 月曜日、年末年始(12月28日〜1月4日) 

※1月9日は開館し、翌日10日が休館

観覧料 一般210円、大学生100円 18歳以下は無料

https://www.shimohaku.jp